…だいじょうぶの言葉が、舌に載ると。味のない…しわしわしたものを食べてるみたいな気持ちになる。

　おいしくないし、ぜんぜん気持ちが乗らないの。
　当たり前だわ

　だってだいじょうぶじゃないのだもの！


　

　だいじょうぶじゃなくたって、頭ぐるぐるしてたって

　そんなのどうでもいいわ。
　あいにくのところ『がんばる』は口に苦くないから、がんばれる。
　
　ういは嘘つくの、キライなの。かくしごとは大得意だけど、うそは嫌いよ。

　だからだいじょうぶじゃありません。
　ぐるぐるしてるし、泣きそうです。
　だいじょうぶな顔できないし。お腹もすかないから、あんまり食べたくないです。何かに気持ちがいっぱいになると、食べるの忘れちゃうのは悪いクセ！

　なのでだいじょうぶじゃないけど、がんばるのはできるから。がんばることはだいじょうぶ！

　出発するまでは、学校いって。相談して。そのままお部屋に戻って丸くなって寝る。
　みんなのお顔見ると、きっと甘えて泣くし。だからお部屋に直行。頭ぐるぐるで疲れて眠くて仕方ないから、寝るの。　
　

　あ、安心して。
　闇堕ちとかはしないわ。

　助けられずに、闇落ちするなんて。そんな二重に気持ちを裏切るようなこと、ういは絶対しない。
　でも重傷は許して
　重傷しても、助けられたらういは胸を張って帰ってきて言うわ！

　「ちゃんと助けられたよ！つれてかえってきたよ！ただいま！」

　だから、そしたら。
　がんばったねって、ういのこといっぱい誉めて