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このブログはトミーウォーカーのPBW「サイキックハーツ」内に存在するキャラクターの設定などを置くブログです。  わかんない人は見ないほうがいいと思う
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うい
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非公開
自己紹介:
 このブログはトミーウォーカーのPBW「サイキックハーツ」内に存在するキャラクター『雪片・羽衣』のキャラクター日記です。
 なりきりやそういった類が嫌いな方は、お戻りください。
 あと此処にあるイラストは、株式会社トミーウォーカーの運営する『サイキックハーツ』の世界観を基に、作成されたものです。
 イラストの使用権は作品を発注したPL(ういの背後さん)に、著作権は各絵師様に、全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。
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アケイロ



 ひーらいた、ひーらいた

 何の花がひーらいた


 




  『鬼性のものは、人の世の毒には染まらぬものよ』

 それは、小さな娘を傍らに悠然とそう言った。
 もちろんこの屋敷に二人きりということはなく、世話役の女たちがなにかれとなく居て。その顔ぶれはころころ変わった。

 なんとなく、本当になんとなくだが。
 気ままに、欲望のままに生きるには。世界は、羅刹にとって猥雑すぎたのかもしれない。なんというか、この鬼は神を嫌い人を嫌い、夜を愛し闇を愛し。醜く生きるものを、ことのほか憎んだ。
 美しい夜を、愛した。
 それは彼の中にのみある理想で、時折めまぐるしく変わる。血の宴だったり、静かな月夜だったり。
 だから侍る女たちは、時折それに巻き込まれて死んだり。
 とにかく、ういの知らぬ場所でずいぶんと賑やかだった。気が向けば半年近くも家を空ける。ういはほったらかしにされるが、彼の眷属と化した女たちがそれとなくあやしてくれた。
 彼に侍る女と、ういが一線を画したのはその幼さもあったし、何よりも気性の激しさがあった。唯一この屋敷の中で、主の鬼に阿ることのない、小さな牙を持った獣だった。 
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