…ハムリンの笛吹き男のようだわ。
　…会うたびに、不吉の音を奏でて私たちの仲間を一人ずつどこか遠くへと連れ去っていくのよ。

　くやしい。

　読書感想文は、きっとアン・ブックスのどれかにするわ。
　ウイは長靴下のピッピとかも好きだけど、さすがにそれはあれかしら。中学生で読むには簡単なのかしら。
　でもピッピみたいに、世界で一番強い女の子。
　勇気と、愛情と、ユーモアにあふれたところが大好きよ。
　ういの家の隣にも引っ越してきてくれればいいのにな。
　
　そういえば、まだ『モモ』も、『果てしない物語』も読んでいないわ。
　図書館に行って借りてこようかしら。

　……困ったわ。このままだと、ういは真夏を家の中で暮らすことになるかも。

　朝目がさめて、

　（……ほらまた）

　誰もいない、がらん…とした。にわかに広くなったように、すっきりとした。そんな家になってしまったことに気がつく。



　…そっか、またか。





　仕方がない。
　永遠に続くものなんて、ありはしないのだから。

　ういは、白桃のプリンも。オレンジババロアも大好きよ。

　何で好きなもの、わかるんだろ。
　うれしい、うれしい！

　後夜祭、どうしようか悩むのです。

　お腹がくぅくぅなので、何か食べたいなとも思うけど
　キャンプファイヤーで踊るのも素敵

　でもキャンプファイヤーは…てゆか、ダンスは、誘うと困りそう？


　ういはいいけど、他の人が困っちゃうのはナシなのです。



　むぅむぅ。